文系のシステムエンジニアは使えない、なんて話を聞いたことはありませんか?
それは幻想です。
システムエンジニアは理系の仕事、という世の中のイメージがそういった幻想を作っています。
人工知能やデータ解析を扱うようなエンジニアは数学が必要なので、理系じゃないと厳しいのは事実です。
ですが一般的なシステムエンジニアは理系でなくてもできますし、むしろ文系出身のエンジニアは多いです。
僕も今はエンジニアとして働いていますが、文系大学出身で理系科目は苦手な方です。。。笑
しかも新卒で入社した会社はIT業界とは関係なく、食品の営業をしていました。
未経験でエンジニアになりたての時は、プログラミングやITのことはさっぱりで”使えない”エンジニアだったと思います。
周りとの差をなんとか埋めようと勉強し続けた結果、今ではエンジニアとして働くことができています。
今回は現役の文系エンジニアが、文系のエンジニアが使えないと思われる理由と現場の事実の紹介します。
◆文系のシステムエンジニアが使えないと思われる理由
まず、文系のシステムエンジニアが使えないと思われるのは、
- 「システムエンジニアは理系の仕事」というイメージが強い
- ITの知識がない
という理由です。
それでは、それぞれ解説していきましょう。
「システムエンジニアは理系の仕事」というイメージが強い
僕も社会人になるまでは、システムエンジニア=理系というイメージがありました。
情報系の学部は理系の学部ですし、なんとなく数学が必要なんだろうと思っていました。
実際、一般的にシステムエンジニアと言われる職業に数学は必要ではありません。
一部、人工知能やデータ解析を扱う人は数学が必要ですが、そうでなければ小学生で習う四則演算(+-×÷)で十分なんです。
事実、僕はプログラミングで四則演算以外の計算を使ったことがありません。
ただ、システムを開発するには論理的思考が必要です。
理系は文系に比べて論理的思考が得意な傾向があるので、スタート時点では理系の方が素質があるかもしれません。
ITの知識がない
大学でプログラミングを専門的に勉強できるのは文系学部ではありません。
授業で多少プログラミングに触れる機会があるかもしれませんが、仕事にするにはほど遠いレベルです。
私も大学の授業でホームページを作ったことがありますが、授業の内容はほとんど覚えていません(笑)
では理系の人が全員ITの知識があるかというと、そうではありません。
情報系を専門に勉強していればITやプログラミングの知識が身につきますが、他の学部ではどうでしょうか?
理系と言っても幅広く、医療系や農業系、化学など様々です。
僕の友人は化学を専攻していましたが、特にITの知識があるわけではありませんでした。
パソコンもWordやExcel、PowerPointを普通に使っていた程度です。
ですので、情報系を専攻していなければ、ITの知識量はほとんど変わらないと考えて良いでしょう。
実際は文系のシステムエンジニアの方が使える?
僕がエンジニアとして働く中で感じていることは、「文系の方がシステムエンジニアに向いてるな」ということです。
そう感じる理由は2つあります。
- 文系出身で活躍しているシステムエンジニアが多い
- システムエンジニアに求められるのは理系とは関係ない資質が多い
それでは、それぞれ解説していきましょう。
文系出身で活躍しているシステムエンジニアが多い
僕が働いていて感じるのは、活躍している文系エンジニアが多いということです。
システムエンジニアはプログラミングよりも、お客さんへのシステム提案やスケジュール調整、プログラマーとの連携がメインです。
人と話さなくても良い、というイメージとは反対で、実際は人との関わりが多い仕事なんですよね。
論理的の良いシステムの設計ができていても、システムを納品できなければ意味がないのです。
僕の会社では、文系の人はコミュニケーション能力があり、プロジェクトを円滑に進められている印象があります。
だから、活躍している文系エンジニアが多いのだと思います。
システムエンジニアに求められる資質は、理系と関係ないものが多い
先ほどはコミュニケーション能力を重要な資質として挙げましたが、他にもこんな資質がシステムエンジニアには必要です。
- ITが好き
- 課題解決ができる
- 勉強が苦にならない
「数学ができる」のような、理系っぽい資質はないですよね。
それぞれの資質について、詳しくは【転職前に見て】システムエンジニアに向き不向きの性格6つを徹底解説で解説しています。
システムエンジニアに向いてない人の特徴も6つ解説しているので、参考にしてください。
文系、未経験からシステムエンジニアに転職した結果【大変だった】
ここまで読んでくれたあなたには、システムエンジニアに文系や理系は関係ないことが分かってもらえたと思います。
ここからは、実際に未経験からシステムエンジニアになった文系出身の僕が体験したことを紹介していきます。
仕事の8〜9割は何言ってるか分からなかった
僕は文系大学の出身で、新卒で入社した会社では営業をしていました。
食品業界だったので、ITとは全く関係がありません。
システムエンジニアへの転職が決まってからはプログラミングやITパスポートの勉強をしましたが、仕事中の会話はほとんど分からなかったんです。
プログラミングに慣れるために、上司や先輩から簡単なタスクを振ってもらいましたが、勉強していたことがパッと使えるわけもないんですよね。
普通なら1日もかからないようなタスクも2〜3日かかっていました。
ですので、最初は分からないことだらけで大変な思いをすることは覚悟しておきましょう。
仕事以外でも勉強が必要だった
早く一人前のシステムエンジニアになりたかったら、仕事以外でも勉強が必要です。
文系出身の未経験エンジニアが仕事中だけでプログラミングを身につけるにはかなりの時間がかかります。
プログラミングの習得には1000時間かかると言われています。
1日8時間働くとして、1000÷8で125日必要です。
1ヶ月の実働が大体20日間なので、毎日プログラミングだけをしていても6ヶ月はかかる計算になりますよね。
仕事ではプログラミングの他に会議や資料作成など、プログラミング以外のタスクもあります。
タイミングによってはプログラミングをしない期間もあります。
最初は質問をしながら仕事することになりますが、いつまでも先輩に頼るわけにはいかないですし、一人前にならないと給料も上がっていきません。
早く一人前になるには、仕事以外でもプログラミングの勉強をしてたくさんコードを書いてみることが大切なんです。
私が最初に配属されたプロジェクトは、ホームページの運用保守で、HTMLやCSS、Javaを使う必要がありました。
仕事では資料作成が比較的多かったので、プログラミングをしない期間もかなりありました。
そんな環境でプログラミングを習得するのは厳しいので、HTMLの本を買ってホームページを作ってみました。
本の通りにできたら、Codestepに練習用のホームページが掲載されているので、自分で考えてホームページを作成しました。
そのおかげで今はHTMLやCSSをメインに扱うプロジェクトに新しく配属されています。
Javaに関しては、自分で作業環境を作るのが難しかったの、JavaSilverという資格取得に向けて勉強しました。
Javaの文法が一通り勉強できるので、仕事にも活かすことができました。
僕自身、ちゃんと勉強したから今プログラミングができていますが、仕事中だけでどうにかしようと思ったら、何年もかかっていたと思います。
ですので、プログラミングが未経験であれば仕事以外でも勉強が必要だと理解してください。
エンジニア同士のコミュニケーションは特殊
システムエンジニア同士では、コミュニケーション能力は必要不可欠でした。
システムエンジニアは人と話さなくて良い、というイメージがありますが、逆です。
営業をしていた時は、出社して「おはようございます」と挨拶すればみんな返してくれました。
システムエンジニアに転職してからは、挨拶しても返さない人が多くギャップを感じたことを覚えています。
同じ会社にも営業の人がいますが、その人たちは挨拶すると元気よく返してくれるので、社風ではないことは分かりました。
また、システムエンジニアは隣の席であってもチャットで会話することが多いです。
チャットでのやりとりが多いと相手にも迷惑になるので、いかに簡潔に分かりやすく要件をまとめるかが大事になります。
システムエンジニア同士のコミュニーケーションは特殊かもしれないので、覚えておきましょう。
200万円も年収が下がった【僕の場合】
僕は営業の時に年収が500万円あったのですが、システムエンジニアに転職して1年目の年収は300万円でした。
200万円のダウンですね。
かなりショックを受けましたが、仕事の9割が分からない人間に会社は500万円も払いません。
転職サイトを見ていても、未経験エンジニアの年収は300〜350万円ほどでした。
システムエンジニアは、個人の市場価値によって給料が決まります。
文系出身、未経験のシステムエンジニアに市場価値があるわけないんです。
最初は年収も低く厳しいかもしれませんが、逆に自分の市場価値が上がっていけば他の業界よりも年収を上げることができます。
将来性を考えると転職する価値があると僕は思います。
文系でも使えるシステムエンジニアになるためには?
では、どうしたら使えるエンジニアになれるのでしょうか。
僕は、以下の3つを意識することで早く成長ができて、使えるエンジニアになれると考えます。
- とにかく勉強
- 分からない用語は放っておかない
- まず自分で調べる(ググる能力)
とにかく勉強
何度も言っていますが、未経験でシステムエンジニアになると、圧倒的に知識が足りません。
ITやプログラミングの勉強は仕事の時間以外でもできます。
特にプログラミングはコードを書いた分だけ成長できるので、最初はキツいですが、がんばってみましょう。
分からない用語は放っておかない
ITの知識が足りないので、仕事をしていると分からない用語がたくさん出てきます。
会議とかで分からない用語があると話の内容も入ってこないし、その場で質問するのも難しいですよね。
そんな時は、とりあえずノートに書き溜めます。
それで会議が終わった後にネットで調べてみましょう。
調べても分からない、理解ができなかった用語は先輩に聞いてみてください。
この作業を積み重ねれば、仕事やITのことがわかるようになっていくので、一人前のシステムエンジニアに近づくことができます。
まず自分で調べる(ググる能力)
用語もですが、プログラミングをしていると分からないことがたくさん出てきます。
先輩や上司に聞けばある程度答えがもらえますが、みんな暇ではありません。
スケジュールによっては忙殺されてあなたの質問に対応できないこともあります。
ですので、分からないことはまず調べてみましょう。
あなたがプログラミングで困ることの大半は世界の誰かが解決しています。
だから、調べると解決方法が見つかる場合が多いんです。
ただ、調べ方が下手だと解決方法までたどり着かない可能性もあります。
調べたいことがあってもなんて調べたら良いか分からない、つまり検索能力が低い人もいます。
そんな人も検索し続けることで必要なキーワードが分かるようになるので、問題の解決能力が上がります。
プログラミングをどれだけ勉強しても分からないことが0になることはありません。
ですので、自分で解決できる検索能力を身につけることで、一人前のエンジニアになることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
システムエンジニアは理系の仕事、というイメージが文系エンジニアが使えないと思わせる大きな理由なんです。
実際に仕事をしてみると文系出身のシステムエンジニアは多いです。
しかもシステムエンジニアはコミュニケーション能力が必要で、他の必要な資質も理系に関係ないものばかり。
もちろん文系出身や未経験からエンジニアになると知らないことだらけだから、最初はとにかく勉強する必要があります。
しかも転職した直後は年収も下がるので、辛抱も必要かもしれません。
でも、ITは今後もさらに伸びていく業界です。
経験を積んであなたの市場価値を上げることができれば、年収もどんどん上げることができます。
文系、未経験のエンジニアは大変ですが、一概に使えないとは言えないので、興味があればぜひチャレンジしてみてください。



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